大壁の難しさ。

大壁の難しさ。


「山手の家」の施工が進んでいます。

今週から外壁の吹き付け工事に入りました。


この家はアズにしては珍しい洋館仕様です。

つまり和風の仕上げと違って、フローリングや木部を塗装仕上げにして、壁は柱を見せずに大壁にして塗り仕上げにします。


さて、問題はこの「大壁」なんです。

左官で仕上げる塗り壁の場合でも、その下地はプラスターボードになります。

柱を見せる「真壁」であれば柱間のプラスターボードは1枚で、2.4mの長尺タイプを使えばジョイント部分はありません。

だから後に塗り壁が切れる危険箇所が少なくて済みます。


大壁の難しさ。

それに対して大壁の場合は、ほとんどの壁で91cmごとに直線のジョイントがあります。

これを1枚の大きな壁として仕上げようとする場合は、ジョイント処理が大切な要素になるのです。

アズではすべてのジョイント部にテープを張り、エポキシのパテで処理します。

つまりは表面に、一度プラスチックを貼り付けるような処理をするのです。


今考えられる最強の補強なんですが、これですら間違いが無いとは言い切れないんです。

何といっても物理的に無理がこないように、適所にフリーになるジョイントを配することも重要な処理になります。


大壁の難しさ。

これほど気を使って仕上げても、後々割れませんよ、とはお言い切れないんです。

そこが建築の難しくて、また面白いところですね。


さて、「山手の家」は外部も大壁仕上げなので、サイデイング版のすべてのジョイントをコーキングして吹き付けをしています。

これもやはりコーキングが切れる、という問題を抱えています。

「大壁」で未来永劫きれいに仕上げるっていうのは、難しいものなのです。




*そんな真面目な工務店アズのHPはこちらです。 ・・・ http://www.as88.com/


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