基礎のベースコンクリートが打設され、3日経つと型枠がはずされ、次の立ち上がり部分の型枠工事にかかります。
その前にやっておかねばならない大事な仕事がこれ。
現在の在来工法の木造住宅では、簡単な構造計算がされ、必要な個所にホールダウン金物という、柱の引き抜けを防止するための金物が取り付けられます。
そのためのアンカーボルトの設置をこの時点で行っておく必要があるのです。
このアンカーボルトにも、アズの「そうでなければならない」があるのです。
通常使われるアンカーボルトは、長さ60cm。
しかしこれが基礎の立ち上がり部分の下から設置されると、立ち上がり部分の高さだけでベースから35cmありますから、基礎の上に出る長さは25cmしかありません。
この上に12cm角の土台がのりますから、土台から上に出る長さはわずか13cm。
ナットの締め付け長さも必要ですから、すべてを引き算すると柱の足元わずか10cmのところに引き抜け防止の金物が付くことになります。
地震のように大きな力が作用する場合のための金物が、端からわずか10cmのところにあったら、柱そのものの端部だけがちぎれてしまいます。
つまり、柱の端部からどの位のストロークで付けるかで、もしもの時の作用が全然変わってくるbのです。
そこで、アズが使用するアンカーボルトは、長さ80cm。
このくらいのストロークが、絶対に必要です、という信念のもとに、アズでは「ホールダウンのアンカーボルトは長さ80cmでなければなりません」なのです。