「頑張らなくていいんだよ。」
「つらかったら逃げなさい。」
「無理してまでやらなくて良いよ。」
そんな一見優しいような言葉が飛び交う世の中になっていますね。
確かに何かに追い込まれてしまって悩んでいる人にとっては適切な言葉です。
しかしながら何かに向かって頑張ろうとしている人にはやはり「頑張れ」と応援すべきだし、「逃げずに努力して!」と背中を押してあげるべきです。
何か今の世は、何でもかんでも優しい言葉は是とされ、厳しい言葉はスパルタだ強制だと避難される風潮にあるように思えます。
それは助言すべきオトナがあまりにも相手の状況を見極める目を持たず、適当に当たり障りなく接している証拠ではないでしょうか。
人は1週間ベッドに寝ているだけで歩けなくなるほど、筋力も体力も衰えると言います。
リハビリが必要で鍛える必要がある人間に、優しい言葉だけで「いいよいいよ、楽して寝ているだけでいいよ。」と言うのと同じなのです。
結果として、世間で言われる「優しい言葉」は「悪魔のささやき」になってしまいます。
昨今夏場になると必ず問題になる「熱中症」も、これと同じことが言えます。
つまり夏場のピークで30℃を超えるような日は、緊急避難的にしっかり気温調節された空間に身をおき安全を図るべきです。
問題はそれ以前の行動です。
「熱中症」とは高温になる気温に、身体の温度調節の機能が付いて行かなくなった時におこる症状です。
これは単に気温が高くなるだけが原因ではありません。
まさに身体が付いて行かない、つまり身体が順化されない事が問題なのです。
そのためには普段から気温に対して身体を鍛えながら生活するという事も必要なのです。
つまり春先から夏に掛けて、気温が上がるにつれてその中で生活することが基本なのです。
実際はどうでしょう? ちょっと気温が上がればエアコンを入れ生活しています。
特に事務所などでは4月からでもエアコンを稼動して仕事をしているのではないでしょうか?
普段のそんな生活に慣れてしまった身体を、いきなり30度を越えるような中に投げ出したらそりゃあ身体は付いて行かなくて当然だと思いませんか?
最近この「暑熱順化」については思うことが多いので、だんだんと書いて行きたいと思います。
*「暑熱順化の家」ならアズへ、HPはこちら。 ・・・ http://www.as88.com/