CADの恩恵

CADの恩恵


良い時代になりました。つくずく実感しています。

何の事かって? それはプランニング業務と設計図についての事。


昔は平面図から立面図、各伏せ図、矩計図(カナバカリズ)と、一つの案の設計図を一通り書こうと思ったら徹夜で1~2週間くらい掛けたでしょうか?

もちろん全てが手作業で製図版を使い鉛筆舐め舐め描くわけで、平面を仕上げてからそれぞれの立ち上がり図を描いて立面を仕上げ・・・・という手作業を延々と繰り返すのです。

もちろん、その案がかなり煮詰まったものでなければ、これほどの仕事量は掛けられません。


その製図作業が今ではすべてPC上で鉛筆も製図版も使う事無く、すべてをマウスで画面上に入力していくだけで、特に立面の立ち上げなどは平面での入力時点でCADが勝手に立ち上げてくれます。

しかも書き上がった図面はすべて活字で印刷され、きれいなものです。


たかだか20数年の時の流れですが、この製図に関する作業はまったく昔とは違う仕事量になりました。

そうなると昔ながらの手描きの図面とは違い、製図そのものにはあまり値打ちはありません。

むしろ、その製図にいたる原案だったり、発想だったりのほうが値打ちを持つのです。


つまり、お客様と煮詰めた上で書いていた図面が、逆にお客様との打ち合わせをより具体的により良いものに変える為の資料として使うことになってきます。

だからこそ、無駄になる図面を昔とは比較にならない量を描くようになるのです。


ちなみに今検討している新築物件は、原案がついにプラン-Pまで来ました。

A.B・・・・・と数えて、ついに16プラン目です。


とにかく検討、考察の為の図面を多く書くアズですが、これは新記録です。

でもこのお宅、新記録になるほどの量を描くに値する面白い物件になりそうなのです。


図面を描きながら想像力を掻き立ててくれるこの手法は、やはりCADがなければ成り立たない方法です。

市内の工務店でもCADの導入が早かったアズは、この点だけは先見の明があったようです。


いずれにせよ、この『CADの恩恵』に、感謝感謝なのです。



*とにかく打ち合わせ書く図面の多さには定評があるアズのHPはこちら。 ・・・ http://www.as88.com/





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